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演奏と録音 ’03・12・9
 自宅で自作の録音を進めている(宅録といいます。たぶん)。
 最近導入した録音機材=MTRにまだ慣れていないせいもあるが、実はこの作業、根本的に大変な作業なんですわ。
 なにが大変かというと、録音と演奏では、使う脳が違う。
 録音は左脳、音楽は右脳らしいんですわ。
 ま、くわしいことはわからんが、実際にやってみて、ちがう脳を使ってるなということは、身に染みて実感してます。

 アコースティクギターの録音の場合。

 【 左脳 】MTRのスイッチを5回から10回くらい操作し、録音の準備。
 ギターを手に取り、チューニング、マイクとの距離、録音レベルのチェック。
 録音開始。

 【 右脳 】演奏。

 【 左脳 】録音終了。スイッチを操作し、聴きなおす。

 以上をOKテイクが出るまで数十秒、数分単位で繰り返す。
 これ、何度も繰り返すと、パニックになります。そしてイージーミスが増え、余計パニックに。ボタン押し間違えで録音を消したり、完璧な演奏が録音されてなかったり。

 なぜパニックになるかというと、これはわたしだけなのか、他のひともそーなのかわからんですが、右脳全開から、急に左脳全開になることが原因のような気がします。ひどいときは、MTRを操作しようと手を伸ばすのですが、そこで思考がストップする。真っ白ですわ。白痴のひとですわ。
 普通、創作活動を終えたら、一息いれます。なかなか実務的な脳にすぐ戻れんからです。
 なのに、なのに、宅録ときたら・・・・今度は左脳フル回転です。
 そらパニクリますわ。
 じゃ、一息いれれば?
 それが、そのときの状況をいちいちメモしてるわけではないので、時間が経つと立ち上げに時間がいるんですわ。MTRのセッティングだけじゃなしにマイクとの距離とかも覚えておかなければならないし、思いついたばかりのリフも忘れる可能性がある、それに、ヴォーカルや生楽器は時間を置くと、サウンドが変わるんですわ。そのときの音はそのときしか出ない。だから同じパートは一気にとらなくちゃならない。とくに、デジタルMTRだと、コピーして編集することが多いので、同じ楽器を繋げたとき、違和感がないようにしなければならない。大変ですわ。

 一度、宅録中のわたしの脳をリアルタイムでスキャンして欲しいですわ。
 きっと、TV番組だとCMに切り替わるほどインパクトのある画像が撮れるんじゃないかな。

 「あっ! 赤の部分が右から左へ!」

 その点書く作業はいいかも。
 書いたらおしまい。
 そして、書き終えた充足感に浸りながら推敲。推敲っても、極端に使う脳がちがう訳じゃないから、そう負担にはならないし、そのせいか個人的には楽しい作業だな。

 宅録での失敗ダイジェスト。

 ギター編。

 弾きははじめて、「わー! 爪が伸びてる~~」「わー! 上着の袖が弦に当たってる~~」「わー! マイクが傾いてきた~~」「わー! エアコンのスイッチ切りわすれた~~(電圧と騒音に関係します)」「座りかたがしっくりこん!」

 MTRいじって、「わー! 消してもた~~」「わー! OKテイクに上書きしてもた~~」「鼻息はいってる~~(アルペジオはマスク要)」「演奏下手~~(これは関係ないか)」「わー! 何していいかわから~~ん( OKテイクを録るため演奏、録音の繰り返しで、MTRを見ても、なにを操作していいかわからない。完全に脳がパンクしてます)」

 ひと仕事終わると、気分が悪くなり虚脱状態。やりとげたという充足感なし。ただただ、頭が疲れております。
by bravo650 | 2004-03-07 03:00 | 録音 | Comments(0)
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